リクルーターが語る 狛江市強盗殺人事件“犯行の状況”

news23(1月19日放送)
「東京・狛江市の住宅で90歳の女性の遺体が見つかりました」
私たちは男にすぐさま連絡を入れました。
記者
「『強盗殺人』のニュースが流れてて、都内で」
叩き(強盗)のリクルーター
「強盗殺人…」
記者
「狛江って書いてある」
叩き(強盗)のリクルーター
「いや、強盗殺人はウチじゃないんじゃないかな。誰かを殺したとかはないですよ、ウチは」
男は狛江市の事件については“知らない”と話しました。しかし、その3時間後、今度は男から連絡が…
叩き(強盗)のリクルーター
「ごめんね、こんな夜中に電話しちゃって。『ニュース見たんですけど』ってあったでしょ。これ調べたんだよね、大元が一緒なのよ。要は情報屋も一緒だし、俺らに『人を入れてくれ』って言ってくるチームも同じだった」
男は、狛江市の事件は「自分の知る組織が関わっていた」と話し、“聞いた話”として「犯行の状況」をこう説明しました。
叩き(強盗)のリクルーター
「4人で行ったらしいわ。俺はたまたま人を入れてなかったの、昨日の(狛江の)叩きに関しては」
記者
「何で殺した?」
叩き(強盗)のリクルーター
「多分、やかましかったんじゃない」
その後の警視庁の捜査では、現場の家に「4種類の土足痕が残っていた」ことがわかっています。
殺人事件にまで発展し、なぜ平然としていられるのか。男は「自分はフィリピンにいるから安全」そう話しました。

叩き(強盗)のリクルーター
「俺は海外に住んでいるからさ、拠点が海外だからね。家借りるのも免許取るのも、全部偽造のID使ってる。しかも、たとえフィリピンで警察が来たとしても、お金払えば釈放されるから、金払えば何でもOKな国だから、買収、買収」
この通話からおよそ1週間後。連続強盗の指示役として、フィリピンの入管施設にいる特殊詐欺グループ4人が関与している可能性が浮上しました。
私たちはリクルーターの男にTBSの記者であることを伝え、改めて話を聞くことにしました。

叩き(強盗)のリクルーター
「結構、連中は名前出ているみたいだね。ニュース見て『ああ、こいつ出てんのか』みたいな。会ったこともあるし、何度か一緒に飯も食ったことあるからね、連中と」
記者
「ルフィですか?」
叩き(強盗)のリクルーター
「ルフィとか、キムとか、ハチミツとか」
記者
「実は、私はTBSの記者なんですが」
叩き(強盗)のリクルーター
「それなら最初から言ってくれれば」
記者
「今回のことで警察に出頭する考えは?」
叩き(強盗)のリクルーター
「全然していないです。愚問だと思いますよ、その質問。悪いことしてる連中に聞くのって」
そしてリクルーターの男は、例え4人が日本の当局に引き渡されても「事件が終わることはない」と話しました。
叩き(強盗)のリクルーター
「収監されている4人が捕まったところで、また新たな実行犯が生まれてくるんですよ。なんでかって?バックにはもっと大きい組織がいるはずなんで。指定暴力団、半グレって連中ですね。だからなくならないと思いますよ、なくなる訳がないんです」