「また新たな実行犯が生まれてくる…」実際に取材をした記者に話を聞く

山本恵里伽キャスター:
実際に取材をした調査報道ユニットの塩田記者に話を聞きます。本当に衝撃的なやり取りの連続でしたけれども、実際にやり取りしてどうでしたか?

調査報道ユニット 塩田アダム記者:
まず、なぜこれだけ多くの若者が、こんなにも凶悪な犯罪にリクルートされていくのか、取材を進めると、このリクルーターがとても軽い口調で、あたかも強盗が大したことではないかのように勧誘していることが印象的でした。
実際に実行犯を集めることで報酬を受け取る彼らですから、どんな手を使ってでも犯罪に引き込もうとしてくるわけです。
しかし、彼らがやらせようとしていることっていうのは、人の家に押し入って財産を盗み取る、場合によっては人の命まで奪い取ってしまうという非常に卑劣で許せない行為です。
男が具体的にどの事件に、どの程度関わったかまではわからないですが、男は実際にサイトを通じて実行犯の募集をしていて、私と繋がったわけです。
連日報道が続くこの最中でも、いまだに実行犯の募集を続けていると語りました。事件はまだまだ続く可能性があります。

山本キャスター:
VTRでも最後、「まだまだ続きますよ」という言葉があって、本当にびっくりしてしまったんですけれども。
竹山さんはこの実態をどのように感じられますか?

カンニング竹山さん:
これ一番大事だと思いますが、被害に遭わないためにというアナウンスを今、特にメディアなんかでよくするじゃないですか。

もちろん、それもやらなきゃいけないと思うんですよ。闇バイトにすぐ連絡してしまって、犯罪を犯してしまう若者たちに擁護する気は一個もないですけど、僕も自分の経験から、若いときにすごく金に困ってるときとかに、ちょっともう、冷静な考えができなかったりするんですよね。その状態に陥ったときって。それで報酬が良いものにすぐ飛び込むってなるんだけど、そこで想像力をもっと働かせないといけない。

我々、もっと言っていかなきゃいけないと思うのは、強盗というものを簡単にやるとものすごく罪重いです。実刑になりますよ。実刑になったときに、この子たちが考えてる人生が全部狂います。

もちろん、セカンドチャンスもありますけども、でも、もう自分の幸せの考えが全部狂ったことになります。実際に実刑になって何年も入るんですから。また、もし人を殺したりしちゃうと、これ最高刑はもう死刑ですからね。

それくらい重いんだと。あなたたちの人生が狂いますよ。これ立派な犯罪で相当な罪ですよってことも、アナウンスしていかなきゃいけないと思うんです。

加害者を増やさないという方向のメディアの報道もしていかないと、よくわからないまま、また闇バイトに電話して、罪に手を染めちゃうっていう子たちが増えるんで。

山本キャスター:
罪の深さというのを、より私達も強調して報道していかないといけないかもしれないですね。