学校での“黙食”について、文部科学省は去年11月、「適切な対策を行えば会話は可能」という通知を学校に出していますが、実際には“黙食”が続いている学校が多くあります。今後、“賑やかな給食の時間”は戻るのでしょうか。

黙食やめてもマスク着用は続く

コロナ前の給食の様子。席を向かい合わせにして、会話が弾んでいます。

一方、いまは…

席を前に向けたまま。こちらの小学校では去年11月から黙食をやめましたが…

記者
「隣同士会話をする様子はなくて、みんな黙々と給食を食べています」

2か月前と、様子はあまり変わらないといいます。

小学5年生
「自分一人だけ、しゃべっていて浮くみたいな。静かに食べたい人もいるし、迷惑になるのかなと」

葛飾小学校の校長
「ずっと黙食の期間が長かったので。喋る子は割と少ないのかなと思う」

マスク着用で求められる「個人判断」

こうしたなか政府は、マスクの着用について今後「個人の判断に委ねる」方針ですが、子供たちは…

小学6年生
「外さない。なんか恥ずかしい」
「マスクすることに慣れているから、そっちの方(着用)がいいかなと」
「やっぱり相手の表情をみながら喋れるので、外したい」

子どもにも「個人の判断」を求められることを、学校現場では危惧しています。

東戸山小学校の校長
「『個人の判断』というのが、子供のプレッシャーとか同調的な『いま合わせなきゃいけない』、でも本当は外したかったら『外していいんだよ』と伝えたい。みんな外しているけど『着けてもいいんだよ』と、そう思ったらそれでいいということを最後まで大事にしていきたい」