冬型の気圧配置は緩んできているものの、31日も雪が降る天気となった山陰地方。
こうした中、大雪による影響はまだ続いていて、鳥取県江府町では断水により生活に影響が出ています。


31日の山陰地方、最低気温は氷点下を記録するところもありましたが、日中は10度近く気温が上がったところも。

しかし、大雪の影響はまだ続いています。
鳥取県倉吉市では。

記者 齊尾和之
「倉吉市の県道です。除雪した雪はわたしの胸よりも高い高さまで積みあがっています。きょうは全面通行止めにして、集中的に雪の運び出しが行われています」

倉吉市役所の近く、市街地を通る県道205号。道路脇には除雪された雪が高く積み上がっていました。

これ以上の積雪があると除雪ができなくなるため、約1キロの区間を全面通行止めにして、重機やトラックなど10数台体制で排雪作業が行われました。

倉吉市民
「きのう病院に行きたいので、タクシー会社3社に電話して聞いたが、雪で全部断られた。今回は本当に困りましたね」

県道の排雪作業は区間を変え、2月1日まで行われる予定だということです。

一方、鳥取県江府町の柿原地区。
大雪による倒木で電線が断線したことにより、地下水をくみあげるための取水ポンプが作動しなくなり、29日の夜ごろから、地区に住む25世帯約70人に水道水を供給できなくなっているということです。

このため町は30日から、軽トラックなどで飲料水を運び住民に提供しています。

住民
「お風呂とトイレ、湯を沸かしてタオルで体を拭いたりとか。初めてです」
住民
「どうしようもないですねこればっかりは」

江府町 産業建設課 末次義晃課長
「今後は施設の点検ということをしていきながら、水を皆様に供給できるように準備していきたい」

江府町は、今週中の復旧を目指すとしています。