■成功の秘訣は「実力」「パフォーマンス」「コミュニケーション」


ーーなぜ韓国のスターたちは、ワールドワイドに活躍できるんでしょうか?

まず、K-POPがグローバルに愛される最も基本的な部分は実力だと思っています。音楽的にも、様々な挑戦をしています。韓国だけでなく外国の作曲家たちを受け入れてコラボして、新しい音楽を作り出すことにも恐れずに挑戦しています。

次に、成功要素として上げられるのが舞台でのパフォーマンスじゃないですか。新しい音楽に、最も完成度の高いパフォーマンスが与えられるから、世界中のファンたちは熱狂するしかないと思います。

 「歌が大好きでたまらない」というチェヒョンさん


加えて、K-POPアーティストのファンとのコミュニケーションですね。舞台では最も完璧な姿を見せる一方で、ファンたちと交流する時はとても人間的な魅力を見せてくれるので、ファンたちはそういった要素を好きにならざるをえないんです。特に今はオンラインで同じ時間に韓国にいるファンと南米にいるファンが一緒にコミュニケーションできる時代なので、そういった技術的な進歩もグローバルに愛されることにつながる要素だと思います。

私が知っている限りでは、Jポップのアーティスト達も最近このようなファン達とのコミュニケーションをだんだん増やしていっていると思います。今の時代、これはすごく重要な要素だと思います。

■ファンが見ているのはテレビだけではない


ーーオーディション番組を制作する際には、どんなファン層を意識しているんですか?

これまでTV視聴者を意識して、視聴率、年齢層が重要な要素だったのですが、今、K-POPコンテンツを制作するにあたって、そのようなものが崩れたと考えています。私たちのターゲットはK-POPを愛するグローバルな視聴者です。ですから、彼らがテレビ以外にどんな方法で、どんなプラットフォームでコンテンツに接するのかが、最も重要なポイントだと思います。



ーー具体的には、どこで、どのようなことをしているんですか?

オーディション番組の参加者たちをより深く知ってもらって、グローバルファンが支持してくれるようにするのが最も重要な要素であるため、テレビで放送されるプログラムのほかにもネットで公開するコンテンツに力を入れています。そしてそれぞれのコンテンツをそのプラットフォームの性格によって変えています。

放送では、どうしても競争の部分のストーリーが中心になるため、他の魅力を見せられる面白いコンテンツを開発してYouTubeにのせたり、TikTokのような短いコンテンツを別に作ったり、あるいは生配信でリアルタイムでファンの質問に答えるような直接的なコミュニケーションをしたりと、すごく様々な方法でファンとの接点を作ったりインタラクティブなやりとりをする努力しています。

Kep1erのリーダー  ユジンさん

■基準となるのは視聴率ではなく「デジタル話題性」


ーーとなると、視聴率を重視する時代ではないとお考えですか?

今の時代は、コンテンツを消費するのがテレビ視聴に限られる時代ではないでしょう。ですから、ある番組は非常に大衆的に番組視聴率が最も重要な要素となるでしょう。しかし、ガールズプラネット999のようにグローバルファンを対象にした番組では、視聴率が成功の基準ではありませんでした。基準となったのは「デジタル話題性」と言うんですかね。視聴率以外にもとても様々な基準点があるんです。

「ガールズプラネット999」のオーディションの投票数が歴代最高となった。こういったことは、どれだけ多くの視聴者がこの番組に没頭し、自分が応援する参加者をデビューさせるために本当に努力した、ということではないでしょうか。そしてYouTubeの再生回数も、ずっとそれを見ながら没頭して一緒に楽しむ、そういう指標です。私たちが全世界に放送をするたびに全世界のトレンド指数にずっと上がっていました。そういったもの全てを合わせて「デジタル話題性」と言えると思いますが、それが最も重要な要素だったと思います。

練習の合間に韓国語を学ぶ日本人メンバー  ヒカルさんとマシロさん