3代目は「当時まだ大学3年生」4代目は「将来自分のお店をもつための勉強に」

 今年1月下旬、歴代店主が店を訪れていました。3代目店主の山納慎也さんに、4代目店主の古家慶子さん。
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 2代目だった片牧さんから譲り受けた山納さんは当時、まだ大学3年生でした。

 (山納慎也さん)
 「僕の入りは、コーヒーがまず好きで、自分で研究したり、あれやこれやってやっているうちに、カウンターのこっちじゃなくて中から見てみたいなっていう思いが強くなって」

 就職活動が始まるまでの半年間限定で、3代目としてジャズを売りにした「ニューMASA」の店主になりました。

 (山納さん)「振り返ると青春みたいな感じ」
 (古家さん)「うらやましい」
 (片牧さん)「甘酸っぱい」
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 4代目の古家さんは、将来自分のお店をもつための勉強にと、2年間店主を務めました。

 (古家慶子さん)
 「初期費用っていうものが全くなしで。全部整った箱が用意されているっていうのはすごくありがたかったです」

 短い期間でも譲り受ける決意ができたのは、譲り店ならではのハードルの低さがあったからだといいます。一方でこんな悩みも…。
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 (山納慎也さん)
 「建物だけじゃなくて常連の方も引き継ぐので、居場所を奪われたみたいな意識にもなると思うんですよ。実際、僕で離れたお客さんも結構いたので」

 譲り店だからこその葛藤もありました。