ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニアの鹿取茂雄さんが、大阪府の“幻のトンネル”と呼ばれる鉄道トンネルの歴史を紐解きます。

数奇な運命を辿った“幻のトンネル”とは

向かうのは、大阪府と奈良県の府県境に位置する「亀の瀬(かめのせ)」と呼ばれる地域。「昔から交通の要衝だった場所。聖徳太子が造った『龍田(たつた)古道』があったと言われている」と鹿取さんは言います。

亀の瀬には、飛鳥時代に聖徳太子が整備したとされる「龍田古道」が通っており、平城京(=現・奈良市)と難波宮(なにわのみや=現・大阪市)を結ぶ最重要官道として知られていました。

しかし、亀の瀬は非常に山深く急な坂道であったことから、“恐の坂(かしこのさか)”と呼ばれ、往来する人に恐れられるほどの難所だったと言います。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「その場所に大阪鉄道が鉄道を引こうと頑張ったが、掘っても崩れてくるのでなかなかトンネルが掘れず、峠の前後の区間だけをまずは開業させて、未開通の区間は人力車で往来するということをしていた。その後、トンネルは完成して使っていたが…」

現在のJR関西本線のルーツである、旧大阪鉄道が明治時代に鉄道トンネル「亀の瀬隧道」を建設。明治25年に完成し使われていましたが、ある出来事が起きたことにより使われなくなったとのこと。

現在は遺構として残されていますが、他では例のない数奇な運命を辿ったことから“幻のトンネル”と言われているそう。今回は特別に撮影許可をいただき、鹿取さん念願の“幻のトンネル”を見学させてもらいます。