3月に開幕する野球の世界一決定戦「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下、WBC)を戦う侍ジャパン。「侍ジャパン公認サポートキャプテン」への就任が発表された中居正広さん(50)が栗山英樹監督(61)と対談した。大谷翔平選手(28)のライトでの起用は?「何でもやってくれる」と話したというダルビッシュ有投手(36)“抑え起用”の可能性は―。(全2回の第2回)
気になるピッチャー、野手の起用方法
中居さん:
ピッチャーのローテーションは今なんとなく理想としてあったりしますか?
栗山監督:
あります。中居さんが監督だったら誰行きたいですか?
中居さん:
これほんと難しい。どこを逆算して考えられるのかなっていう。要は一発勝負ですから。むず、、どうしましょう(笑)
栗山監督:
僕らも相当考えて。半年くらい考えましたけど、はまらないんですよ上手く。
中居さん:
この日程(※最後に掲載)、難しいですよね。
栗山監督:
特にボールが、二人(大谷とダルビッシュ)は慣れてますけど、(他の選手が)合わなかったときに球数行っちゃうと最初の65球しか投げられないので、もしかすると3回で終わる可能性もある。そういう事も考えると、どういうパターンで行くのが一番いいのか、それを考えたときにピッチャーが足りなくなるのが一番嫌なので、(投手の人数を)14から15に増やしました。
中居さん:
最初多いのかなと思って。力を発揮してくれればこんなにはいらないかなと思いますけど、球数の事を考えたりとか、継投を考えると十分すぎるというか、なんとなく先発、中継ぎ、押さえって5、5、5のイメージですけど、これは見事な15人じゃないかなと思います。
栗山監督:
本当に考えて、例えば中継ぎから短くピッチャーひとりずつ行ったときに、たまたまその日調子悪い、ボールが合わないとなればその時に我慢して使うことはしてはいけないと思うんですね。あとはチームのルールとか契約がどこにあるのか、まだ分かってないところもあるので、それを早く伝えてほしいと(各所属チーム)に話してるので。
中居さん:
先発の兼ね合い、そして野手の兼ね合いも伺いたいと思います。
栗山監督:
ちょっと一つだけ、たとえばね、ダルビッシュに話してるのは「何でもやってくれる」って聞きました。抑えでの起用も「監督が言うなら考えても良いですよ」と話してるんですけど。
中居さん:
ダルビッシュ!?
栗山監督:
そのくらい彼は日本の野球のためにやることを覚悟してくれています。
中居さん:
セカンドとかファーストがわかんないんですけど。
栗山監督:
そこは完全に競争です!申し訳ないですけど選手たちに、あれだけの選手に来てもらって、山田(哲人)、牧(秀悟)、それから岡本(和真)、山川(穂高)っていう・・・
中居さん:
すっごい競争じゃないですか。
栗山監督:
申し訳ないんですけど彼らのプライドを守るために「調子のいい人が出てください」って言う方がいいのかなって。こっちがあまり決めない方がいいのかなとちょっと思っています。
中居さん:
牧選手がセカンド、もちろん山田選手と戦ってもらって、いやいや牧選手がファーストももちろんあります。ここには山川選手も岡本選手もいますし、ここの一、二塁間の争いはすごいですね。
栗山監督:
そうですね。ですから山田、牧が2人、本当に調子がいいんだったらファーストとセカンドが2人というのもありますし、それからちょっとみんなイメージないと思うんですけど岡本選手ってもともと外野で試合に出たこともあって、こちらが言う前に外野の練習もしてくれてるんですよ。
中居さん:
その時のコンディションと調子に合わせて。
栗山監督:
はい。正直言えば、ショートの源田(壮亮)のあの守備力、それからキャッチャーは甲斐(拓也)、中村(悠平)っていうまず守れるタイプのキャッチャーというのはベースとして考えなきゃいけないと思います。あとは競争してくださいっていう、自分で打ってくださいっていう感じですよ。