【住】これまでは200円で済んでいたところが、インボイスがなければ 1,000円も納税しなければならなくなるということですね。
これが積もり積もれば大きな差になりますから 事業者にとって死活問題ですね。
【平】実際は、生産業者や加工業者、問屋など多くの取引を経て消費者の手もとに届くわけですが、どこかの業者でインボイスが切れると、その次の事業者の税負担が増えることになります。

例えばこのような場合──
業者Cの納税額は 10万円 ー 8万円 で “2万円” となるはずが、業者Bがインボイスに対応していないと、消費者から受け取った “10万円” をそのまま納付しなければなりません。

そうなると、業者Cは『インボイスを交付できない業者Bとの取引を見直す』という可能性も出てくると思います。
インボイス制度について 長崎県内の事業者はどう受け止めているのか取材しました。

23日、長崎市で開かれた事業者向けのインボイス説明会です。
長崎税務署では10月のインボイス制度開始に向けて周知を図ろうと、こうした説明会を県内各地で開いています。

税務署の担当者:
「インボイスを交付するために いま皆様がお使いのシステムであったりとか、そういうものを改修していただく必要があるかもしれません」

ふわっとしか理解できていない 煩雑になるのが嫌

この日の説明会には長崎市内から10人あまりの事業者が参加しました。

参加した事業者:
「本当にふわっとしか理解してなくて」
(準備はどれくらいされていますか?)
「いやまだ全然手付かずな状態で、でも今回お話を聞いて登録に踏み切ろうというのが分かったので、申請書自体は下書きをしてるんでですね」

参加した事業者:「まぁ来てよかったですよね、よかったけれど おそらく全部理解した人は少ないんじゃないんでしょうか」
(仕入れ先によっては煩雑になることも考えられますけど?)
「それが嫌なんですよ」