フランスでは緊急避妊薬を無料で入手可能
山本恵里伽キャスター:
改めて、日本での緊急避妊薬の扱いについて確認します。
「緊急避妊薬」は、性行為から72時間以内に服用すれば、一定程度の確率で妊娠を防ぐことができるものです。現在は、医師の診察を受けて処方箋をもらう必要があります。これを処方箋なしで、薬局で購入できるようにするかどうか議論されています。そして現在、薬の値段は診察代を含めて、約6000円から2万円です。

小川彩佳キャスター:
診察がいらないとなれば、その分値段が安くなることが考えられますね。
山本キャスター:
緊急避妊薬を薬局で買えるように求めるNPO団体には、“薬が手に入りにくい”との声が寄せられています。
「高額すぎて買えない」
「人目も気になり、受診には心理的ハードルがある」
「土日や祝日で病院がやっていない」
「オンライン診療の宅配では届くまでに時間がかかる」
“72時間以内”というリミットがあるからこそ、手軽に薬局などで購入できた方がいいというふうに感じます。
小川キャスター:
緊急避妊薬については、番組で少なくとも私が加わった4年前から継続的にお伝えしていますが、その間にも切実な声がずっとあるにも関わらず、なかなか“緊急で”手が届くものになっていないという現状がありますよね。
その間にも望まない妊娠に苦しみ不安を抱えている方がいらっしゃると思うと、正直歯がゆさを覚えます。
山本キャスター:
女性が自分で自分の身を守る手段というのをもっと増やして欲しいと感じます。
では、海外はどうなのか。約90の国と地域で、薬局で購入することができます。G7で購入できないのは日本だけです。

さらにフランスでは、1月から全ての女性が無料で緊急避妊薬を薬局で入手できるようになりました。
小川キャスター:
日本産婦人科医会などでは慎重な姿勢ということですが、性暴力の被害者の方々などから切迫した声が上がっている以上、まずは最優先に向き合っていただきたい、救っていただきたいという思いです。
今後の動きをしっかり見ていきたいと思います。