「お化け数字」過去の政権に見る高市政権の異様さとは

年代別の支持率を見ると、30歳未満の支持率が依然として80%と突出して高い一方、年齢層が上がるほど支持率が落ちていく傾向が顕著だ。50代が最も支持率が低い層となっている。
それでも政権発足から10か月が経過した時点で60%を超える内閣支持率を維持しているのはベテランの自民党議員が「お化け数字」と表現するほど異例の数字である。それは歴代政権との比較で際立つ。

過去6政権の「発足から10か月後の支持率」を分析すると、小泉純一郎内閣ですら就任時の88.0%から55.4%へと大幅に下落していた。しかも小泉氏の場合、下落の直接的な契機は田中真紀子外務大臣の更迭という「人事の失敗」だった。一度の人事判断が支持率を20ポイント近く急落させた事例だ。
鳩山由紀夫内閣は就任時80.1%の高支持率を誇りながら、自身の失言を重ね、10か月後には政権そのものが存在しなかった。
一方、第二次安倍内閣は就任時の66.9%から10か月後に68.5%へと上昇した特異な例だが、その翌月に特定秘密保護法の強行採決で15ポイント近く急落している。岸田内閣も10か月後は57.5%と安定していたが、その翌月から旧統一教会問題と閣僚の辞任ドミノが重なり急落していく。
室井デスクは、支持率が急落するパターンを「自身の失言」「人事の失敗」「賛否が拮抗する政策の強引な推進」「閣僚の不祥事」の4つに整理した。だからこそ、9月16日の党役員人事・17日の内閣改造は重要な意味を持つ。人事の失敗は即座に支持率の急落を招く。過去の教訓を踏まえれば、今回の人事が政権の命運を左右しかねない局面にあるという。














