70年以上続く伝統「陸リンク」温暖化と負担増で廃止検討へ

帯広市(2023年)

帯広市内の小学校では、真冬になると、グラウンドにスケートリンクが造られ、体育の授業や、少年団の練習などに使われます。地元では「陸(おか)リンク」と呼ばれています。

「陸リンク」と呼ばれる校庭に造られるリンク(2023年)

保護者や教職員が深夜に集まって水をまき、手作りします。

大正小学校の児童たち(2023年)

帯広市大正小(2023年)
「保護者の皆さんありがとうございます!感謝を込めていっぱい滑ります!」

地元の大人たちからのプレゼントは、北国の伝統文化。

大正小学校(2023年)

高木美帆さんも「陸リンク」から競技を始め、世界に羽ばたきました。

帯広では、70年以上続くスケート授業ですが、ここ数年は、温暖化の影響でリンク造りの時期が遅れ、授業時間の確保が難しくなっています。

保護者の負担も大きいとの理由から、帯広市教育委員会は先月、中学校のアイスホッケー授業を、2028年度をめどに段階的に廃止。

小学校のスピードスケート授業も、別の授業への移行も含めて、検討する方針を示しました。競技関係者は危機感を募らせます。

スピードスケートクラブチーム「クライマックス」宮本信唯コーチ

スピードスケートチーム『クライマックス』」宮本信唯コーチ
「文化がなくなってしまう。スケート自体から遠ざかっていくので。(十勝から)オリンピック選手も含め、世界で活躍する選手が減っていく可能性は大きい」

帯広市内のアイスホッケー専門店は。

イシカワスポーツ(帯広市)

イシカワスポーツ・石田英之代表
「ここがスピードスケートの体育の授業用のレンタルで、サイズごとに並んでいます」
「スピードスケートと、こちらアイスホッケーのスケートが上にもあるんですけど、合わせて約1100台ある」