大分のソウルフードにも影響が
(吉野食品・帆足政彦社長)「いつもは入りきれないくらい鶏肉があるのがすっからかんです」
大分市のご当地グルメ、「吉野鶏めし」を製造している吉野食品。味の決め手となる親鳥は鶏肉の需要拡大や鳥インフルによる供給不足で必要な量を確保できていません。

(帆足政彦社長)「見ると情けなくなる。取り扱う数は去年からするとだいたい半分ですかね」
鶏めしの具を作る工場は稼働停止が相次ぎ、生産量は例年の半分程度に激減。スーパーに納品していたおにぎりは確保していますが、工場での直売は中止していて、隣接する食堂も臨時休業を余儀なくされています。
(帆足政彦社長)「みなさんには申し訳ないですけど、2月から値上げさせていただくことになりました。値上げしないと厳しいですね」

吉野食品は2月から通常通りの操業を再開しますが、事業を存続させるため2割の値上げに踏み切りました。
(帆足政彦社長)「どうにか孫の代、その後まで鶏めしを受け継いでいけるようにがんばっていきたい」
事業者の頭を悩ませる値上げの波。価格への転嫁を避けて通れない状況が差し迫っています。