小型家電からサードプレイスまで。「スペパ」が切り拓く新ビジネス

野村:今回のテーマにある「スペパ」ですが、タイパ(タイムパフォーマンス)、コスパに続いて、「スペースパフォーマンス」が注目されているということですね。

comugi:空間をいかに有効に、無駄なく最適化された状態で使うかという「スペパ」が、今のビジネスの大きなヒントになっています。例えばニトリは、2026年7月に国内最小級のドラム式洗濯乾燥機を発売しました。奥行きをかなり小さくし、一人暮らしや狭小住宅でも置きやすい省スペースなサイズに設計されています。

野村:空間が高価になっているからこそ、場所を取らない製品が求められているのですね。

comugi:家具の世界でも、IKEAのソファにもベッドにもなる「チェアベッド」などが人気です。そして、もう一つ面白い動きが、「家の中の機能を外に出す」という外部化のアプローチです。その代表例がコインランドリーで、この10年で5割も増え、現在全国に約2万5000店もあります。

野村:家に大きな洗濯機を置けない分、外で済ませるということですか。

comugi:以前の放送でお話しした「日本のスターバックスが好調な理由」にも通じます。家が狭くて落ち着けるリビングがない若者たちが、サードプレイスとしてのスターバックスで「過ごす時間」を買っている。これも、住環境の狭小化が生み出した潜在的なニーズのひとつと言えます。