台湾に30万人暮らす「陸配(ルーペイ)」
大陸=台湾では中国本土のことを指しますが、台湾には「陸配(ルーペイ)」という言葉があります。この大陸の「陸」に、配偶者の「配」と書いて、中国(大陸)出身の女性配偶者を指す言葉です。
政治的に対立する中国と台湾ですが、人が交流すれば、そこに恋愛感情が芽生えるのは当然でしょう。主に台湾人男性と中国大陸出身の女性が結婚するケースは少なくありません。出会いの場はさまざまです。台湾企業が中国大陸へ進出し、台湾の男性が中国にできたオフィスや工場に派遣され、そこで中国人女性と知り合うケース。また、中台以外の第三国へそれぞれ留学して知り合うケースもあります。
その「陸配」と呼ばれる中国出身妻は、台湾に約30万人いるとされています。比較にならないかもしれませんが、福岡県久留米市の全人口が約29万人、福岡市東区の全人口が32万人です。まさにその規模の、台湾海峡をはさんで結ばれた30万組もの中台カップルが存在するわけです。台湾男性の結婚難という背景もあり、こうした婚姻をあっ旋する仲介業者も数多く存在します。
その30万人の女性たちのほとんどが台湾各地で暮らし、多くは家族を支え、文化や生活習慣が違う異郷になじもうと努力を続けています。しかし、彼女たちは時に、中台間の政治の波間に漂うこともあるのです。














