携行缶への給油にも壁 被災地ガソリンスタンドなぜ困難に

過去の災害でも、被災地のガソリン供給は繰り返し問題となってきた。国は非常用発電機を備えた災害に強いガソリンスタンドの整備を推進している。

八代市にある店もその一つだ。

ENEOSシーライン八代SS 山下秀俊さん
「自家発電機があるので、これ一台で店の電気は賄えるようにはなっている」

それでも設備の点検を終え、営業を再開できたのは地震から2日後のこと。店には長蛇の列ができた。中には3時間以上並んだ客もいたというが…

ENEOSシーライン八代SS 山下さん
「(再開当初は)2000円を上限にさせてもらって、だいたい11リットルちょっと。(在庫は)多分半日もたない、普通に営業していたら」

猛暑の被災地での給油作業は過酷を極めた。

ENEOSシーライン八代SS 山下さん
「熱中症になりながら店を回してた」

Q.ご自宅は大丈夫だった?
「水がずっと出なかったので、子どもは電気・水がある親戚の家に預けていた」

Q.生活の確保よりもガソリンスタンド優先?
「仕事を優先させてもらって」

地域のためにと、こちらの店では携行缶への給油も行っていた。

Q.結構その需要は多かった?
ENEOSシーライン八代SS 山下さん

「多かったです。発電機用だったりとか、車で来られないガス欠されてる方もいた」

ただ、これには手間もかかる。

携行缶への給油の際には、運転免許証などによる本人確認を行い、販売記録を作成することが法令で義務付けられている。

国は、災害時には本人確認などを省略できると定めているが、実際には続けざるを得なかったという。

ENEOSシーライン八代SS 山下さん
「災害時というだけだと(期間が)はっきりしていない」

Q.スタンド側に判断を任されているというのも、難しいところがある?
「連絡があれば一番分かりやすい」