1時間以上並ぶも入手できず 車中泊死の遺族 ガソリンで苦悩

多くの被災者が余儀なくされた車中泊。

地震の2日後、氷川町では自宅の敷地で車中泊をしていた76歳の女性が、熱中症の疑いで亡くなっているのが見つかった。

突然の別れから1か月、女性の長男が当時の詳細な経緯を明かしてくれた。

亡くなった女性の長男
「最後に話をしたのは多分これ。7月29日の10時36分」

Q.電話はかかってきた?
亡くなった女性の長男

「母のほうからかかってきました。『お前は大丈夫だったか』ということと、お皿とか割れたり、電子レンジが倒れていたりという話で、『後で手伝いに来てくれ』というのが最後の話だった」

ただ、男性は地震で鼻を骨折し、この日は治療のため実家に行くのを断念。

翌30日の夜に、連絡を取ろうとしたが…

亡くなった女性の長男
「(電話が)つながらなかったので、これはちょっと様子がおかしいなと」

親戚に様子を見に行ってもらったところ、母親は車の中で心肺停止の状態で見つかった。車内はクーラーがきいておらず、ガソリンが切れた状態だったという。

29日の最後の電話では、母親からは車中泊の話も、ガソリンが足りないという話もなかった。

このガソリンについて、男性には悔やまれることがあるという。

29日の夕方、男性が向かったのはガソリンスタンド。1時間以上並んだ1軒目では…

亡くなった女性の長男
「いざ携行缶を取り出そうとしたら『きょうは携行缶の購入はご遠慮ください』と」

午後10時前にたどり着いた2軒目では、「携行缶には午後9時半までしか入れられない」と断られたという。

Q.もしガソリンを入手できていたら?

亡くなった女性の長男
「『もし予備で必要だったら持って行くよ』みたいな話もできていたかも」