レベル5の「大雨特別警報」が一時、発表された石川県と富山県。冠水した道路で車が立ち往生するなど被害が相次いでいます。(2026年8月27日午後4時50分頃放送)
■なぜ富山・石川で記録的大雨? 「前線」以外にも要因が
井上貴博キャスター:
富山県や石川県などの北陸で、27日に凄まじい量の雨が降りました。
坂口愛美 気象予報士:
富山県や石川県の一部地域では、平年の8月ひと月の2倍近い雨量となっているところがあります。
▼24時間降水量 27日(木)15時まで
・氷見(富山):358.5mm(8月の平年の約1.9倍)
・羽咋(石川):341.0mm(8月の平年の約1.8倍)
・宝達志水(石川):262.0mm(8月の平年の約1.3倍)
前線が大きな要因の一つではありますが、今回は他の条件も揃ってしまった状態です。
台風18号と太平洋高気圧の縁をまわって、湿った空気が秋雨前線に向かって流れ込みやすくなっています。上空に寒気も流れ込んできていたため、ちょうど前線の近くで雨雲が発達しやすい条件が揃っていました。
また、本州付近に台風は近づいてはいませんが、湿った空気の影響は受けている状態です。この台風と秋雨前線の組み合わせは、2024年の能登半島豪雨の時と同じです。
28日にかけて次第に南下してくるため、今後も北陸の富山・石川といった地域と、27日に降ったところよりも少し南側でも影響が出てきそうです。
寒気が28日午後になると抜けていくため、おそらく28日の朝ごろまでが非常に厳重な警戒が必要な期間となってきます。
■前線停滞で同じ地域で断続的な大雨に 今後は南下する見込み
坂口 気象予報士:
これまでの雨を27日午前0時の「雨の様子」から振り返ってみると、秋雨前線による雨雲がずっと富山・石川にかかり続けていました。そして、午前3時前後に一番最初の線状降水帯が発生していました。
その後も、ずっと線状に活発な雨雲が流れ込み続けて、雨量が増えたということです。
井上キャスター:
前線が動かなかったため、同じ地域でずっと雨が降っていたということでしょうか。
坂口 気象予報士:
はい、停滞してしまいました。
現在は、小康状態とされていますが、この後もまだ活発な雨雲が午後9時ごろにかかってきそうです。
午後9時以降は雨雲が少し抜ける時間帯もあるとは思いますが、日付が変わる28日0時ごろから少し南下する見込みです。
そのため、今回雨が降った富山・石川はもちろん、その少し南側の地域の福井なども含めて雨の降り方に警戒が必要です。
■28日朝にかけて富山・石川では再び警報級の大雨か 関東でも注意
先ほど、東海地方に線状降水帯の半日前予測が発表されました。
特に岐阜では、28日未明から昼前にかけて、静岡・愛知・三重も28日の明け方から昼前にかけて線状降水帯が発生するおそれがあるそうです。
井上キャスター:
線状降水帯は予報しづらいため、自治体や政府としても事前にアクションを起こしたいけれども、なかなか難しいといいます。ですが、どこかで起き得る可能性があるという。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
千葉豪雨とはメカニズムが若干違うと思いますが、すぐに線状降水帯が発生して被害が出る点においては、どこでいつ起きても不思議はないので、どう備えていくかですね。早め早めに情報は出すとは思いますが、自治体によっても対応の仕方が変わってくるのではないでしょうか。特に高齢化が進んだ地域や人口密集地では、今後かなりきめ細やかな対応をとる必要があると感じます。
井上キャスター:
他方、27日は関東でもリスクがあると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
坂口 気象予報士:
関東も湿った空気の影響を受けやすく、前線の南側にあたる地域では、いつどこで急な雨が降ってもおかしくない状況です。
27日午後5時10分時点の雨雲レーダーなどを見ても、特に神奈川などで活発な雨雲がかかってきています。
今後、この雨雲が上空の風に乗って東側に移動するため、東京都心なども含めて引き続き雨の降り方に注意が必要です。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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