「最悪を想定して準備する」一流の共通点

対談の最中、村竹から二宮へ思いがけない相談が持ちかけられた。

「二宮さんも人前でパフォーマンスすることがたくさんあると思うんですけど、そういう時緊張したりするのかなって」

二宮は「本当に大変申し訳ないのですが、私は緊張しないタイプの人間」と前置きしつつ、大舞台に立つ際のマインドセットを明かした。

「僕もどっちかというとポジティブな考えの人じゃない。『ミスをしたらどうしよう』というマインドはずっとある。めちゃくちゃ最悪なことを考えて、『最悪これだけしなければ今回いける』とか割と考えることが多い」

これに対し村竹も「僕もやっちゃいけないこととか考えたりする。フライングしたら一発失格になるのでどうしようとか、ハードルを途中で変な当て方して転んだらどうしようとか」と共感。「最悪を想定して準備する」という点において、表現者とトップアスリートの思考には大きな共通点が存在していた。

ウォーミングアップ直前が最も緊張するという村竹は、不安と戦いながら自らにスイッチを入れ、トラックへと降り立っている。