世界のレジェンドが称賛 「真の王者」「日本には国枝がいるじゃないか」

渡部キャスター:
テニス界のレジェンドも賞賛を送っています。
▼四大大会21度の優勝を誇るN.ジョコビッチ選手:「本当にアメージング 真の王者
▼四大大会20度優勝、去年引退したR.フェデラー氏:記者の質問「日本のテニス界からなぜ世界的な選手が出てこないのか」という質問に対し「何を言ってるんだ。日本には国枝がいるじゃないか

さらに、元プロテニス選手でテニス女子日本代表監督の杉山愛さんに国枝さんのここがすごいというところを伺いました。
▼約17年間 頂点に立ち続けてきた精神的強さ
▼多彩なショットや頭脳プレーで全ての選手に対応
“世界一”のチェアワーク(車いすさばき)
特にすごいのが、2バウンドの返球がOKの車いすテニスで1バウンドで返せる攻撃的なプレーだということです。

井上キャスター:
健常者のルールで戦っているんですね。

世界1位に導いた魔法の言葉「オレは最強だ!」

渡部キャスター:
さらに世界1位に導いた魔法の言葉があります。国枝さんは2006年頃、世界ランキング10位の壁が越えられず伸び悩んでおりました。そのときにオーストラリアのメンタルトレーナー、アン・クインさんと出会います。

国枝さん「僕はNo.1になれるでしょうか?」
アン・クインさん「あなたはどう思っているの?」
国枝さん「No.1になりたい」
アン・クインさん「“なりたい”じゃなくて“なるんだ”と言いなさい」
こういったことがあったそうです。

そこで国枝さんは朝起きたら鏡の前で「オレは最強だ!」というメンタルトレーニングを開始。テニスラケットにはシールで「オレは最強だ!」と書いたものを貼りました。「3時間試合がある中、どうしても弱気になってしまった時に(シールを)見て「俺は最強だ!」と思って打つとサーブの成功率も違う」と話しています。メンタルトレーニングの効果は抜群で2006年10月には世界ランキング1位になりました。

井上キャスター:
アスリートのインタビューで「No.1になりたい」とか「No.1になりたいと思う」ではなく「No.1なんだ」と言えるかどうかの違いですね。

田中ウルヴェ京氏:
メンタルトレーニングはフィジカルトレーニングと一緒で毎日コツコツ長い期間やっていくもので、彼にとってしっくりきた言葉が「オレは最強だ!」なんですよね。選手によっては「逃げるな!」だったり「負けない!」という言葉がしっくりくる選手もいる。国枝さんの「オレは最強だ!」が素敵だなと思うのは、誰かに対しての「最強だ!」ではなくて、今の自分が「最強だ!」過去よりも今の自分が「最強だ!」って思ってやっていたのかなと。

ホランキャスター:
自分が弱気になってるときはどうしてもプラスの言葉やエネルギーが出てこない。そんなときはこのような言葉で自分を持ち上げていくことも大事なんですね。