パラスポーツをけん引してきた、車いすテニスの国枝慎吾選手。22日、SNSで引退を発表しました。「もう十分やりきった」と話しています。その国枝さんのすごさを解説します。
車いすテニス 国枝慎吾さん 「世界1位のまま」引退表明

渡部峻キャスター:
数々の偉業を成し遂げました国枝慎吾さん、改めてその記録を見ていきます。車いすテニスの四大大会にシングルスだけで優勝が28回あります。さらには2008年北京パラリンピック、2012年ロンドンパラリンピック、そして2021年の東京パラリンピックで金メダルを獲得しました。四大大会とパラリンピック制覇することを生涯ゴールデンスラムと言って、それを達成した選手ということになります。
井上貴博キャスター:
偶然お会いしたそうですね。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京氏:
今までお目にかかったことがなかったんですけど、先週20日に道で偶然お会いしたんです。国枝さんが「実は2日後に公表をするんですけど、僕引退するんです。なのでウルヴェさんに引退後の自分についてお話をしたいと思っていました」って言っていただいて。ぜひLINEを交換しましょうとなりました。本当に清々しい顔をしていらっしゃいましたね。テニスを本当にやりきった。何をやりきって、でも何をやり残してるのか、そんなことを聞いてみたいなと思いました。
ホラン千秋キャスター:
スポーツ選手はピリオドをどこで打つかというのは基本的にはご自身ですよね。続けていたらもっとやれるかもしれない、ここでやめてしまった方がいいかもしれない、本当に悩んだ決断だと思いますね。
田中ウルヴェ京氏:
(ピリオドを)人に決めてもらった方が実は楽だという選手もいる。嫌だという選手もいる。自分で決めた場合でも「エネルギーがもうなくなった」という選手もいれば「エネルギーが達成できた」という選手もいる。人それぞれですね。
井上貴博キャスター:
「パラスポーツを知って国枝さんを知った」というよりも、「国枝さんを知ってパラスポーツを知った」ぐらいの感覚にいるので本当に稀有な方だと思います。

渡部キャスター:
その国枝さんなんですけれども22日、自身のSNSで「世界1位のままでの引退はカッコつけすぎと言われるかもしれませんが許してください(笑)」と語っています。
ホランキャスター:
確かにかっこ良すぎますね。