北朝鮮の核保有を容認か トランプ氏が仕掛けるディールは…

2018年、史上初となる米朝首脳会談を行ったトランプ氏。その最大の目的は「北朝鮮の非核化」でした。 

トランプ大統領
「友よ」

金正恩総書記
「お会いできてうれしいです」

軍事境界線での握手など、3度にわたり会談を重ねたものの、結果として、「非核化」という成果は上げられなかったのです。

それから7年。アメリカにとって状況は、当時以上に厳しいものとなっています。

ウクライナ侵攻を続けるロシアを支援するため、北朝鮮は1万人を超える兵士を送ったほか、ミサイルなどを提供。 

見返りとされたのが、ロシアからの巨額の資金や軍事技術。北朝鮮はそれを核・ミサイル戦力の強化にあてているといいます。

そうした中、北朝鮮との首脳会談を模索するトランプ氏。会談前からおもねるような姿勢を見せます。

トランプ大統領
「彼(金正恩氏)は57発の強力な核兵器を持っている。イランに核兵器を持たせるわけにいかないが、私は金正恩氏をよく知っている。彼なら大丈夫だ」

非核化どころか、事実上、北朝鮮の「核保有」を認めるような発言。

さらに17日に始まった、北朝鮮が警戒する米韓合同軍事演習は、その期間を大幅に短縮させたのです。

ところが、金正恩氏の妹・金与正氏は19日、軍事演習の短縮について「評価する価値もない」と切り捨てるような談話を発表。

ロシアとの軍事協力が進む現状への自信の表れにも見えます。

その北朝鮮に、トランプ氏はどんなディールを仕掛けるのでしょうか。

明海大学 小谷哲男教授
「もはや『非核化』を前提とした首脳会談は無理だとアメリカも分かっている。この5年間だけでも(北朝鮮は)アメリカ本土を直接狙える核ミサイル能力を飛躍的に高めたので、まずは、アメリカに届くICBM(大陸間弾道ミサイル)を凍結させるところに目的を定めるのではないか。▼アメリカによる敵視政策をやめる、▼経済制裁の解除、在韓米軍を縮小・撤収するということにもなる」