外国人観光客で近年人気の観光エリアとなっている北海道京極町。羊蹄山麓に広がる野菜畑では特定技能の外国人労働者が収穫に汗を流す。その現場から逃走し「過酷な扱いを受けた」と訴えるミャンマー人たちがいる。日常的に繰り返される暴言や身体的危害、不適切な行為、「ミャンマーに帰す」といった威圧的な言葉。外国人との共生が重要視される現在、不当な人権侵害行為が農業現場で繰り返されていたという。HBCは避難した直後からミャンマー人たちの取材を続け、その深層を追った。《HBC報道部 山﨑裕侍 熊谷七海》

▼4回連載の1回目

「被害を受けた」羊蹄山麓の農場から逃走したミャンマー人女性たち

特定技能のミャンマー人が農家から避難し、教会で保護されている。

8月5日午前10時、札幌市内にあるキリスト教会の礼拝堂に19歳から30歳の女性4人が身を寄せ合うように座っていた。

取材に応じる19歳~30歳のミャンマー人女性
取材に応じる19歳~30歳のミャンマー人女性(8月5日・札幌市内のキリスト教会)

東京にいるミャンマー語通訳ユーさんとオンラインで結びながら、インタビューは始まった。

彼女たちの口から語られたのは、あまりにも厳しい状況だった。

最初に話を始めたのは、5月中旬に来日した30歳のAさん。