赤い皮に包まれた乳白色の実、中国南部を原産とする果実「ライチ」です。国産の流通量はわずか1%ほどと言われる貴重な生ライチ。みずみずしくぷるんとした実に、濃厚な甘さとさっぱりとした酸味、鼻に抜ける華やかな香りが特徴です。

国内では、主に宮崎県や鹿児島県、沖縄県など温暖な地域で栽培されていますが、長崎県内にも生産に取り組む農園があります。

半導体会社を創業引退後に農業へ

島原市有明町大三東にある農場「コウセイファーム」で、ライチの生産に取り組んでいるのが坂本公生さん(70)です。

坂本さんは1980年に、半導体製造装置などの部品を手がける「公精プラント」を創業。現在も半導体関連部品の製造は続いていますが、経営を息子に譲って引退。その後、新たに「コウセイプランニング」を立ち上げ、代表を務めています。

農場「コウセイファーム」では5年前からパパイヤの生産を始めました。その坂本さんが、3年前から新たに取り組み始めたのが“ライチ”です。

きっかけは、以前、出張先のベトナムで食べた生のライチでした。そのおいしさに魅せられ、「なんとか日本に普及させたい」という思いから、栽培に挑戦しました。