「再開してくれてありがとう」― 道の駅の決断

梨やぶどうの産地として知られる宇城市や氷川町は、今回の地震でその多くが落ちてしまい、出荷できなくなりました。

宇城市の果樹園で梨の栽培をする男性は今シーズン約2500個の収穫を見込んでいましたが、6割に当たる約1500個が落ちてしまいました。

男性は「最初に落ちている梨を見た時は言葉が出なかった。9月の収穫期を前に問い合わせが多数入っていただけに無念だ」と唇を噛みます。無事だった梨は、8月中旬ごろから出荷の準備を進めると言うことです。

“地震で被害を受けた生産者を救いたい”そんな中で立ち上がったのが、地元の道の駅でした。

最大震度7を観測した氷川町にある道の駅竜北は、駐車場の地面が割れ、店舗の壁が剥がれるなどの被害を受けて発災直後から営業を取りやめていました。

しかし、売り先を求める生産者の声に応える形で、発災から4日後の8月1日、無事だった建物を使って臨時営業を再開しました。午前8時の営業開始から、地元の特産品「吉野梨」を求めて多くの人が訪れています。

「めっちゃ買った。福岡に持っていく」福岡から単身赴任で近くに住む男性は、段ボール箱がいっぱいになるほど購入した梨や野菜を見せてくれました。

道の駅竜北の職員・野尻耕一さんは、「生産者が『再開してくれてありがとう』と言ってくれた。これからも生産者に寄り添っていきたい」と話していました。