「超えたい目標」から「誇れる存在」へ――兄・智和への思い
張本を突き動かす大きな原動力となっているのが、5歳年上の兄・張本智和の存在だ。
幼い頃、学校に掲げられた兄のポスターを前に「(智和の妹ではなく)自分の名前で呼ばれたい」「超えたい」と語っていた張本。兄・智和も「自分が作ってきた記録は妹だけになら抜かれてもいい」と妹の才能を認めていた。
石川から改めて兄の存在について問われると、張本は素直な胸の内を明かした。

「お兄ちゃんとしてもすごく自分は誇りに思いますし、選手として本当に尊敬する部分があります。たまに贅沢だなって思っちゃいますね、お兄ちゃんが自分のお兄ちゃんなんて。お兄ちゃんの妹になれてる自分がすごく嬉しいです」
兄の背中を追い続けた結果、張本は全日本選手権で出場全種目を制し、前人未踏の4冠を達成。名実ともに日本のエースへと成長を遂げた。
エースの重圧を胸に、アジア大会で目指す頂点
全日本4冠という偉業について、張本は「すごく大きな自信になったというよりは、やっと優勝できて安心という気持ちの方が強かった」と語る。
重圧が増す中で、かつて同じ立場を経験した石川に「『自分が絶対勝たないと』という気持ちは持っているんですけど、そこまで重くとらえていない。もっと責任感を持って戦った方がいいのか」と尋ねる場面も。石川は「もう十分だと思いますよ。エースとしての役割を一生懸命果たしていると思うし、すごく頑張っていると思います」と温かい言葉をかけた。

先輩からの言葉を受け取り、張本は次なる大舞台を見据える。
「出るからには優勝したいですし、金メダルが欲しい。4種目で金メダルを獲れるように頑張りたいと思います」
日本の若きエース・張本美和。覚醒を遂げた18歳は、偉業達成に向けてさらなる高みへ挑み続ける。
(TBSテレビ「バース・デイ」2026年8月8日放送より)

















