10年前の“割れ残り”か 断層の南西側にはまだリスク…専門家「津波が発生する可能性」

今回の地震は、どのようなメカニズムで起きたのか。

熊本県八代市、八代JCT付近。連結部分が地震によってずれてしまったこの下には、「日奈久断層帯」が横切っている。

村瀬健介キャスター
「まさに今回動いた断層ですが、平らだった畑が隆起しています。断層の亀裂の先に目線を向けると、高速道路の橋がずれてしまっているのがわかります」

付近の住宅でも段差が生じていた。

八代市の住民
「もともと前の道と同じ高さで、まっすぐフラットな状態だった」

Q.ここの高低差はもともとははなかった?かなりの高低差ですね。
「なかったです。ちょっと怖い。上の方もかなりヒビが入っているので」

東北大学で活断層の研究などを行っている遠田晋次教授のチームが7月31日、この場所に調査に入った。

高速道路の下でも大きなずれが生じていた。高低差を計測すると約1.4mだった。

東北大学(地震メカニズム)遠田晋次 教授
「日奈久断層が大きく動いたということになる。(2016年の)熊本地震のしわ寄せがきて、割れ残りという表現も使われる。(2016年の)熊本地震の後も、熊本市や八代市、その周辺の自治体の直下ではたくさん地震が起きていた。それがもう全然おさまる気配がなかったので、いろんなところで日奈久断層は今一番危険な断層と申し上げてきたつもりだが、思ったよりも早くこういう地震になってしまった」

2016年の熊本地震では、最初の震度7は日奈久断層帯だった。

遠田教授によると、今回は日奈久断層帯の南西側の割れ残りが活動したのではないかという。さらに南西側にはまだリスクがあると話す。

東北大学(地震メカニズム)遠田晋次 教授
「多くの断層が八代海の中にあり、上下に動くタイプの動きをする断層も多いと言われている。その上にある海水を変動させるので、津波が発生する可能性も十分ある」