喜多方警察署の担当者はこう話します。

喜多方警察署交通課・佐藤祐一課長「メールの配信はすぐに情報が届きやすいが、おととしの登録者数が少なかった。この状況を変えるために去年の夏からやっていくうちにこういう形になった。読みやすくて一目でわかることを意識しています。」

担当者のひとり、佐藤課長。アイデアは日常会話から生まれることもあるという

地域の安全を守るうえで、せっかく有益な情報を流しても、見てくれなければ効果は薄くなる。

こうした状況を打破しようと、配信は1日1本から2本をめどに、管内で発生した犯罪や事故のほか、これから注意が必要なことを考え、担当課の垣根を越えて、署員たちが日常会話の中から考えるといいます。

喜多方警察署・佐藤課長「正直絡めるネタには毎日困っている。インターネットやテレビの番組を参考にしたり、自分の子どもに聞くこともある。提案しても却下になることもある」

ふざけすぎないことや、全てをマネするいわゆる「丸パクリ」しないことなど、配信に至るまでの高いハードル。

配信前に上司に提出する書類上で、自らのアイデアと上司のアイデアを文字でぶつけあい、書面が真っ黒になることもしばしばといいます。

喜多方警察署・佐藤課長「頭に降臨したアイデアはノートに書き留めています。結局伝えたいことって一つなんですよね。その一つをわかりやすく伝えるためにクスっと笑えるネタを付けているんです」

こうしたキャッチーな配信が話題を呼び、喜多方警察署のポリスメールは登録者の数が3倍ほどに増えているといいます。

喜多方警察署交通課・佐藤祐一課長「配信をすることで自分自身も事故の現象などについて勉強して知識も増える。タイムリーかつユーモアのある配信が地域の安全を守る一助になればいい