被害者支援条例は「心の救急車」
犯罪被害者やその遺族が直面する、あまりにも過酷な現実。寺輪さんは、支援条例がいかに不可欠なものであるかを、私たちが日常で頼りにする『あるもの』に例えて、こう強く訴えかけます。
(寺輪 悟さん)
「犯罪被害者支援条例ができても、『よく作ってくれた、よくやってくれた』と誰も褒めてはくれません。陽は全く当たりません。公共事業のように、橋を建てたり、道路を作ったり、ビルを建てたり、生産性、地域にお金も全く落としません」
「もっと言うなら、メリットはないです。苦労ばかりです。これが現実です。進まないのもその通りでしょう。ですけども、私はもっと皆さんは怒っていいと思うんです」
「皆さんの当然の権利なんですから。憲法にも書いてあるんです。『国民の財産と生命を守る』、これは皆さんに与えられた権利なんです」
「それを行使されていない1,700ある市町村のうち、あと680か何かはまだ未定なんですよ。私は、条例を作って困る人は誰一人いないと思っています。今でも思っています。そして作らないのは行政の怠慢だと、私はつくづくそのことを思っています」
「しつこいようですけども、救急車って必要でしょう。なぜ要りますか。苦しくなった、困った、怪我した、どうしよう。駆けつけてくれるじゃないですか。あの救急車がなかったらどうなりますか。右往左往しますよね」
「犯罪被害者は、遺族もそうですけども、あの救急車がないんです。心の救急車がない。そう思ってください、皆さん」
「可視化されれば一番いいんですけども、心の病というものは可視化することはできません。ですけども、これだけは皆さん覚えておいてください。条例ができて困ることは、私は誰一人この日本国民の中にいるとは思いません」














