遺族自らが動き 国や行政を動かす
孤立する遺族を救うため、『犯罪被害者支援条例』の必要性を痛感した寺輪さん。自身と同じ苦しみを他の誰にも味わわせないため、遺族自らが矢面立って国や行政を動かす、という長く険しい闘いを始めます。
(寺輪 悟さん)
「私の友人がもしもその事件に巻き込まれたなら、私は身を投げ打って私にしてくれたかのように、友人を助けにいくでしょう」
「それがもしも100キロ、200キロ、三重県というのは縦に長いですから、もしも端の南のほうで起こったらどうなんだろう、と考えたときに、もし私が行って受け入れてくれればいいです」
「でも普通は受け入れてくれないでしょう。『なんだお前、帰れ。お前には関係ない』と。門前払いが関の山です」
「そして受け入れられたとしても、私にも限界があるでしょう。毎回毎回はいけない」
「そう思ったときに、やはり自分の住む県、市、町にどれだけ条例があって、それをサポートしてくれれば助かるんだな、というような思いに至ったのが、犯罪被害者支援条例というものです」
「三重県は、県にも市にも町にも全くありませんでした。今はどうでしょう。47都道府県すべてにあります。すべてにあったとしても、私から見て、どこの県とは言いませんけども、県の条例を見ても『慌てて作った箱物だな』という県もたくさんあります。上辺だけ作ったんだな。でもないよりはいい。そういうふうに思っています」
「そしてそういう働きかけは、東京の霞が関に行ったり、自民党党本部で話をしたり、いろんなところで話をしています。いつもそういう悲しみの連鎖を断ち切る、おかしな条例、おかしな法律、それを断ち切るのが遺族です」
「凶悪犯罪の時効撤廃、これも遺族の願いです。犯罪被害者等給付金の格上げ。これも、犯罪被害者遺族の訴えです。ようやく少しずつ周知されてきました。でも法律というものはものすごく時間がかかります」














