手触り、香り、音… 五感で感じる「木育」

寺澤さんが手がける製品の中で、特に人気を集めているのが、やさしい肌触りの積木です。

地元産の「いわふね杉」から、一つひとつ手作業で作られています。
手に取ると、軽くて柔らかく、杉の香りがほんのりと広がります。

寺澤さんは、あえて製品の角を落としすぎないようにしているといいます。

使う人が日々触れ、暮らしの中で使い続けることで、少しずつ角が丸くなっていく。その変化も、木の道具を使う楽しみのひとつです。

木の魅力は、手触りや香りだけではありません。
工房で出た端材を無駄にせず、小さな木片として活用した「木製ドミノ」もあります。

倒したときに響く、軽やかな木の音。
プラスチックのおもちゃとは違う、やわらかな響きがあります。

こうした木の温もりは、地元の保育園などにも届けられ、子どもたちが木に触れ、香りを感じ、音を楽しむ「木育(もくいく)」の教材としても使われています。