地道なリハビリと競技復帰

不安と戦う日々が続き、もどかしさや焦りが中嶋選手を襲う。それでも投薬治療などを続けて3か月で退院。体力の低下を感じ、地道にリハビリを重ねた。そして1年生の年明けには、段階的に競技に戻り、復帰を果たすことができた。3年生になった現在も病気は完治していないが、副作用にも気を配りながら薬を服用して症状を抑えている。

どんなに過酷な状況の中でも、白球を追い続けることをやめなかったのは、「感謝の気持ちがあるから」だと中嶋選手は話す。治療中に支えてくれた仲間へ、全力でプレーすることが恩返しだと考え、そして、その気持ちは選手宣誓の時にも込み上げてきた。選手宣誓の最中には8秒間の間が生まれ、球場は静寂に包まれた。中嶋星馬選手は言う。「今までの感謝の気持ちがよみがえっていました」