法廷では被害者遺族が被告人から直接質問

証言台に立った伊東さんの視線の先にいたのは、かつて兄の命を奪った犯人でした。本来であれば弁護士が担うはずの尋問を、被告人本人が自ら行うという異例の法廷。

被害者遺族として、そして法律家として、伊東さんの心境には複雑な感情が交錯します。

(伊東秀彦さん)
「さらに、これも当日(裁判に)行って驚いたのですが、カリフォルニア州では被告人というのは弁護士をつけない権利というのがあるようです」

「日本では、必ず被告人は弁護士がついてるんですけれども、カリフォルニア州では弁護士をつけない権利があるということで、この裁判の時にも被告人は弁護人をつけていませんでした」

「証人尋問というのは、まず検察官から聞かれて、検察官に答えて、検察官の質問が終わると、次は被告人側から聞かれるんですけど、通常は被告人側から聞かれる時には被告人の弁護士さんから聞かれるんですけれども、被告人は弁護士をつけてなかったので、被告人から直接尋問を受けるという機会がありました」

「私自身は犯人をリアルで見たのは初めてで、こっちから言ってやりたいことはたくさんあるんだけれども、こちらとしては質問に答える身なので、犯人から質問をされて、それに答えるとなんとも言えない時間を過ごしました」