そうまでして授業を受けなきゃいけないのか」母の由美さんの決断

元の小学校では、雑音などが気になって教室に入ることが出来なくなり、学校側の配慮で、廊下で授業を受けることもありました

三品琉花さんの母 由美さん:
「周りの目が気になっている中、黒板の文字を必死にパソコンでとらえて、『何とかしてここに居なきゃいけない』という感じが伝わってきて、親として辛かった。そうまでして授業を受けなきゃいけないのか、これで本当にいいのかなと思った」

いまの環境は、琉花さんの学びには最適の場所だと感じていて、4月からは、そのまま特例校に転校させる予定です。

三品琉花さんの母 由美さん:
「学校らしさがない、窮屈さとか、こうでなければならないというのがないので、自分なりに考えて行動してできているのが、すごくいい物をもらってきている感じがある」

子どもたちの帰宅後、職員は毎日反省会を開きその日の学びを確認します。

ろりぽっぷスクール 久松史奈教諭:
「琉花ちゃんが、言った一言一言をちゃんと聞いてるんだなと思って」

学校法人ろりぽっぷ学園 加茂光孝学園長:
「いい距離感が子どもたちの中にもあって、コミュニケーション能力も、少しずつステージがあがってきているんだろうなと見てました」

今年4月に迫った不登校特例校の開校。加茂さんは、フリースクール以上の学びの環境を子どもたちに提供したいと考えています。

学校法人ろりぽっぷ学園 加茂光孝学園長:
「大人がどれくらい頑張れるか。子どもたちには、今しかないのでね。子どもたちの未来のために、子どもたちの今のために私たちはやりたいなと思っています」

文部科学省は、全都道府県への不登校特例校の設置を目指していて、現在は、首都圏を中心に21校が開校しています。県内でも、去年4月、富谷市に中学校の不登校特例校が東北で初めて開校しました。ろりぽっぷ学園の特例校は、仙台市に設置認可を申請中で、「ろりぽっぷ小学校」という名前で今年4月に開校予定です。