春高バレー事務局「メールで送ってください」10日以上返信なし
秋山校長に取材をした直後の1月6日午後、その経緯を確かめるべく、春高バレー事務局に電話で問い合わせました。

電話口で応対した人は「担当者がいま忙しいので、メールをお送りください。メールか電話で回答させて頂きます」と対応。しかしメールを送ってから10日が経った1月16日まで、折り返しの電話もメールの返信もありませんでした。
改めて、1月16日に電話をしたところ「担当者がいまいなくて...申し訳ございません。質問内容をメールでお送りください」と対応。学校への対応についての9項目の質問を、1月17日午後1時までに返信して下さいと要望しましたが、期日を過ぎても連絡は入りませんでした。なお電話で再度問い合わせたところ、担当者にメールは届いているということでした。
「選手たちはすでに前を向いている」それでも・・・
春高バレー出場、そして全国3連覇を目指して、日々バレーボールに打ち込んできた選手たち。その目標としてきた大会への出場が突然閉ざされる、というショックは、私たちには計り知れないものがあります。

特に新型コロナの感染拡大が始まった2020年以降、就実高校では感染対策として、2学期の終業式が終わってから大会が始まるまでの約2週間、選手・監督らが体育館に寝泊まりし、極力外部との接触を絶つという、並々ならぬ覚悟のうえで大会に臨んでいたといいます。
秋山校長は、1月10日行われた始業式の日に「今回、選手たちは誰も悪くない。大人の事情で起こった理不尽な今回の出来事を乗り越えて頑張っていこう」と励ましました。
また西畑監督は「3年生は次のステージで頑張る、と言っています。選手たちには『前を向かないと』と声を掛けています」。また2年生と1年生は来年に向けすでに動き始めているといい、彼女たちには「今年のことを倍にして来年返そう」と励ましているといいます。
「もう逃げたりごまかしたり隠したりしないで、二度と同じ悲劇を繰り返さないで」
西畑監督は、最後に私たちにこう訴えました。

「こんなことで前に進めなくなる選手たちではない。それでもやっぱり心残りな部分がある。私たちが『大会に出られなかったから駄々をこねているのでは』と言う人も中にはいるが、正当な形で検査が行われていたのならば、私たちも納得して岡山に帰っていました。私たちは決して春高バレー事務局と喧嘩したい訳ではないんです」
「選手たちにとっては人生が掛かっていることだから、それに心に傷を負わせるようなことをしてしまっているのだから、そこは春高バレー事務局も逃げたりごまかしたり隠したりせずに、きちんとしてもらわないと、来年また同じ悲劇が起きると思う。これを機に春高バレー事務局も変わってもらわないと、今回こんなことになってしまった私たちも報われません」