この冬躍進を続ける「岡山のスポーツ」その一方で “春高バレー” では
岡山のスポーツ界は、「全国高校サッカー」で男子は岡山学芸館が県勢初優勝・女子は岡山県作陽が3位。さらに昨年末の「全国高校駅伝男子」では倉敷が優勝、「都道府県対抗女子駅伝」ではドルーリー朱瑛里選手(津山・鶴山中)が17人抜きと、若い選手たちの活躍が続いています。連日、地元・岡山のニュースでは、優勝報告会や表敬訪問などを通じて、選手たちや周囲の喜びの声を伝え続けています。
その一方で、私たち伝える側としては「諸手を挙げて全てを喜べない」、心に引っ掛かるものが1つあります。昨年まで2連覇を果たしてきた「春高バレー」の強豪・就実高校の「本大会欠場問題」があったからです。

「春高バレー」就実高 抗原検査 “陽性” で本大会欠場も、PCR検査は “陰性” その経緯に疑問符
就実高校は、第75回全日本バレーボール高校選手権の初戦となる1月5日、新型コロナウイルスの抗原検査で「陽性」が認められたため、本大会欠場の措置が取られました。しかしその後、学校が独自に病院で行ったPCR検査の結果、該当する選手は「陰性」であったことが学校関係者への取材で明らかになったのです。
私たちは、1月6日にその記事をネットニュースに配信しましたが、その後取材を重ねれば重ねるほど、春の高校バレー事務局の対応について、疑念を抱かざるを得なくなってきました。
試合2日前(1月3日)の抗原検査は「全員陰性」も 2日後「陰性示すラインが薄れ」再検査を要請

就実高校の秋山圭子校長と西畑美希監督に、「本大会欠場」に至るまでの経緯を聞きました。
春高バレー事務局は、新型コロナ対策として出場チームに「抗原検査」を義務付けています。
それに則り就実高校は、まず初戦の2日前(1月3日)に宿舎で選手・監督ら21人が、春高バレー事務局側から渡された抗原検査キットで検査をしたところ、全員が「陰性」という結果が出ました。
ところが試合当日(1月5日)に、会場の東京体育館でその抗原検査キットを持参し提出したところ、21人のうち2人のキットの「陰性を示すラインが薄れて読み取れない」として、春高バレー事務局は当該の選手2人を「再検査が必要」と判断したということです。