陸上自衛隊・善通寺駐屯地の恒例行事です。二十歳になった自衛官が、崖の上から「大人としての決意」を叫びました。

(20歳を迎えた自衛官)
「自衛官として、人として成長して、日本一の自衛官になるぞ」


20歳の隊員が、「大人としての決意表明」を叫びます。陸上自衛隊・善通寺駐屯地の恒例行事です。きらびやかな衣装は着ていませんが、ヘルメット姿の隊員の目は、希望に満ちています。

(20歳を迎えた自衛官)
「20歳になったので、親や先輩に感謝して精一杯努力したいと思います」

四国霊場第73番札所出釈迦寺の奥の院の、さらに奥。崖の先にある「捨身ケ嶽(しゃしんがだけ)です。

赤い毛糸の帽子をかぶった空海の石像が、隊員たちを見守ります。

(茅原淳記者 リポート)
「空海が飛び降りたというこの場所で、隊員たちは成人の決意表明をします」

午前8時半、20歳を迎えた56人の隊員が、駐屯地から1時間半かけて山道を歩いて捨身ケ嶽に到着。崖の上から20歳の決意を叫びます。

(20歳を迎えた自衛官)
「誰よりも全力で取り組める、勇気ある男になります」


「鷲のように、天高く飛翔する人間になります」

「今年は、腕立て伏せができるようになります」


「後輩に恥じないような自衛官になるぞ」

奥の院の境内では、先輩隊員や参拝客らが温かく見守りました。

(20歳を迎えた自衛官)
「すごく登った時しんどかったんですけど、登り切った達成感と、景色もきょうは天気が良かったんで、気持ちよく抱負を言うことができた」


「筋トレや自分の体作りとか、人としての心をどんどん鍛えていこうと。なにかスタートできた、という気がしました」

参加した隊員たちは、気持ちも新たに職務に臨むことになります。