(ブルームバーグ):中国国内で人工知能(AI)開発競争が激化する中、ムーンショットAI(月之暗面)は新たな資金調達ラウンドで最大20億ドル(約3200億円)の調達を目指している。ここ6カ月で3回目の資金調達を行う方向で、実現すれば企業価値は300億ドルとなる。事情に詳しい関係者が明らかにした。
チャットボット「Kimi」を開発したムーンショットは10億ドル超の調達に向けて、投資家候補との初期協議を進めている。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
この協議は、ムーンショットによる別の調達ラウンドの最終段階とも重なっている。同ラウンドは中国のフードデリバリー大手、美団が主導。投資後のムーンショット企業価値は、200億ドルと評価される見通しだという。
ムーンショットが新たな調達目標を達成すれば、企業価値は2025年12月時点の40億ドル強から約7倍に拡大することになる。北京に本拠を置くムーンショットは、中国のAI研究開発企業の中でも最も潤沢な資金を確保している企業の一つとして台頭している。
今回の資金調達が実現すれば、ムーンショットの企業価値は、8日時点で約200億ドルの時価総額を持つ上場企業ミニマックス・グループを上回る見込み。一方で、企業価値約800億ドルとされる智譜や、初の資金調達ラウンドで約500億ドルの評価額を目指しているDeepSeek(ディープシーク)には依然として及ばない。
関係者によると、ムーンショットを巡る協議はまだ初期段階にあり、資金調達の詳細は今後変更もあり得る。ムーンショットの広報担当者はコメント要請に応じなかった。
原題:China’s Moonshot AI Seeks $30 Billion Value in New Funding Talks(抜粋)
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