香川県宇多津町では、「入浜式の塩田」で昔ながらの塩づくりが続けられています。今年最初の塩を取り出す釜炊きを前に、「初釜神事」が行われました。

初釜神事は、宇多津町の入浜式塩田にある釜屋で行われました。1年の塩作りの安全を祈願したあと、谷川町長が釜に今年最初の火を入れました。

宇多津町の入浜式塩田は、かつては日本有数の規模でしたが、工場での製塩が増え一度は廃止されました。しかし1988年に復元され、職人による昔ながらの塩作りが続けられています。

きょう(11日)は、事前に作られた高濃度の塩水を5時間かけて煮つめ、約100キロの塩ができました。

(製塩職人 川添順司さん)
「300年の歴史がありますので、それを継承して、知らない人もたくさんいると思うので、いろんな人に知ってもらうように『手作りならではのよさ』を伝えていきたいと思います」

まろやかで甘みがあるのが特徴の、宇多津の塩。今年は、2トンを目標に生産されるということです。