孤立出産した技能実習生が刑事罰に

福岡県に在留する外国人は2025年末で12万5501人でした。10年前の6万0417人と比べると、2倍以上に増えています。

こうした中、ベトナム人の技能実習生が孤立出産し、死産したこどもを遺棄したとして刑事罰に問われる事件が起きました。2024年、福岡市のアパートで孤立出産した20歳のベトナム人技能実習生は、死産した赤ちゃんをふたのついたゴミ箱の中に入れました。死体遺棄の罪に問われ、懲役1年6ヶ月執行猶予3年の有罪判決を受けました。「妊娠したら帰国させられる。とても怖くて誰にも相談できなかった」と話しています。実習生は支援集会で訴えました。

ベトナム人技能実習生(20)
「病院に行きたかったけど、いけなかった。裁判所の判決を受け入れることはできません。無実を証明できるまで訴え続けます」

日本語教師が外国人のためのテキスト作成

実習生の支援活動に加わった日本語教師の高向有理さんは、警察署に差し入れに行ったとき、事態を目の当たりにして衝撃を受けたといいます。

日本語教師 高向有理さん
「赤ちゃんを産んで死産した人が、普通の感覚で言うと保護されるべきだと思うんですけれども、逮捕されて、起訴されて、まだ産後すぐの時に拘束されているということを知って衝撃を受けました。誰にも助けを呼べずに一人で出産するというような、想像しただけでも壮絶な経験をしていますよね。本人も知っていたら病院に行ったんじゃないかなって」

高向さんは福岡市にある西日本短期大学で、留学生たちに日本語を教えています。高向さんが中心になって、日本に来る外国人が健康で安心して暮らすためのテキストを作りました。「日本語で学ぶライフプラン」です。

「日本で家族をつくる」という項目では、日本で妊娠した場合、どうすればよいのか。産むとき、そして産まないときはどんな方法があるのか。イラストを使って、分かりやすく説明しています。