サッカーJ1復帰へ勝負の年を迎える大分トリニータ。2022年シーズンから指揮官を務める下平隆宏監督に昇格に向けたチーム作りのポイントや意気込みについて聞きました。

――2022年シーズンを振り返ると勝ち点66、5位という順位でした。振り返っていかがですか。

下平隆宏監督:「1年でJ1復帰すると掲げてやってきましたけど、結果が5位だったということで昇格できなかったのは非常に残念ですし、一年通して非常に難しいシーズンだったなという印象でした」

昨シーズン前半、トリニータは連戦の中で下平サッカーを作り上げきれず10位と苦戦しますが、後半は戦術が浸透し勝ち点を重ね、さらに7月末からは声出し応援が解禁されチームを後押ししました。

下平隆宏監督:「後半チームの状態も上向いてきて成績も上がってきた中でファン、サポーターの声出し応援が解禁になって、その勢いが我々を後押ししてくれたと思いますし、スタジアムが一体となって本当に最高の雰囲気でしたね」

去年は5位に食い込むもプレーオフで敗退し、J2で2年目のシーズンを迎えることになりました。

――今年のチームはどういう風なイメージを持っているでしょうか。

下平隆宏監督:「新しく加わった選手を含めて選手が早くチームにフィットすることも大事ですし、あとは昨年から引き続き若手が伸びてきているので今年は若手も上手く起用しながらさらに若手が伸びることで中堅やベテランの選手も刺激を受けて競争しあえるような関係でチームを作っていきたいと思います」

J2の他クラブから選手を補強した背景には、去年フル出場で守備を支え続けたディフェンダーの三竿や、中盤で攻守の要となったキャプテンの下田など主力の移籍があります。

下平隆宏監督:「そういった選手が抜けたのはマイナスなところもありますけれど、必ずそこはまた違う選手が必ず伸びてくるので、そういったところを違う選手が埋めてくれることを期待しています。本当に誰が出てもいいように準備をしなければいけないですし、より競争力を高めて選手全員で戦っていくということがすごく重要だと思います」

2024年からJ1は18から20にチーム数が増えるため、今シーズンはJ2から3チームが昇格。1位と2位が自動昇格し、3位から6位でのプレーオフを勝ち抜けば同じく昇格が決まります。

――2023年シーズン、J2のチームにとってはチャンスになりますよね。

下平隆宏監督:「今シーズンは1チーム多く上がれるのでそういった意味ではチャンスは広がりますし、できればそこに若い選手もしっかり成長しながら個人も成長して結果も昇格というところも狙っていければと思います」

今年こそJ1復帰へ。下平監督の掲げるテーマは『一体感』です。

下平隆宏監督:「選手もそうですしファン、サポーターもそうですし、本当にとにかく一体感を持って戦いたいと思っています。そのためにはやはりスタジアムにぜひ足を運んでもらい、とにかく1試合平均1万人以上のファンの皆さんが来てくれるような環境をつくってそれに我々がしっかり応えることを目指して僕らも頑張りますのでぜひ応援お願いします」