中東のビジネスマンが強い関心「砂漠が多い地域、食の安全保障の観点で…」

「京都iCAP」から研究資金を得ることはできたものの、金融機関からの投資は思うように進まず、「ラテラ」社には常に資金繰りの不安がつきまとう。

それでも2023年、通販サイト『Amazon』への出品をきっかけに、希望も見えている。

企業向けの販売から個人消費者向けに舵を切ったこのころ、『Amazon』で徐々に売れ出した。慎也さんは最初に売れた日のことを今も鮮明に覚えている。

「(2023年の)WBCで村上が逆転ツーベースを打った瞬間に、Amazonも売れてた。うちも逆転劇が始まる、と思いました」

売り上げは順調に伸び、今では年間売り上げ4000万円になった。

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そして最近『クリスタルグレイン』に、中東のビジネスマンも関心を寄せている。

UAE(アラブ首長国連邦)の財閥グループで新規ビジネスを担うマフムード・ミアンさんは、2024年に訪問した北海道大学で屋内で育つニンジンの前で足を止めた。

「あのように根菜類が育つのを見たことがない。UAEは水がなく、砂漠が多い地域なので、食の安全保障の観点で、とても関心を引かれました」

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UAEは食料の約9割を輸入に頼っている。農業用の水は、高いコストをかけて淡水化処理したものが使われ、根菜類は極限まで節水しながら、屋内で栽培されるという。

ミアンさんは、『クリスタルグレイン』で育つニンジンを見て、その可能性に強くひかれた。

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「私も農家の出身です。ぜひドバイの農業団体を紹介したい。ラテラへの投資を考えてもいい。残る課題はコストですね」