「イランの海上を封鎖」その方法は?

井上キャスター:
そもそも「イランの海上を封鎖する」とはどういうことなのか。また、アメリカにそのような権限はあるのでしょうか。

JNN中東支局長 増尾聡 記者:
アメリカは、「イランの港に出入りする船舶の動きを止める」と言っています。

具体的にどう実行するのかという明確なプランは、まだわかっていません。しかし、方法はいくつか考えられます。

例えば、アメリカが軍艦を派遣し、イランの港に出入りする船に対して拿捕する。もしくは上空に戦闘機を飛ばして、心理的な圧力をかけることもできます。

最悪のシナリオは、イランの港を出入りする船に対して攻撃をすることも考えられます。

色々な手段がある中で、アメリカとしては「国際的な協力を得ながらやっていく」としていて、どのような形になるかはわかりませんが、いずれにせよ一つの大きなリスクになることは言い切れると思います。

井上キャスター:
イランの海上を封鎖することになると、世界に石油が行き渡らなくなり、エネルギー価格も上昇します。このリスクをどう取るのでしょうか。

慶應義塾大学教授 教育経済学者 中室牧子さん:
実は、原油価格はインフレに直結します。

そして、インフレ率が高くなると、各国の政権与党の支持率が下がるということを示した経済学の研究があります。

実際にウクライナで戦争が始まった後に、欧州の各国でインフレが生じましたが、軒並み政権与党の支持率が下がっています。

今回のようなことをきっかけに、アメリカ国内のトランプ政権の支持率が下がるというリスクも当然あります。中間選挙が近づいている中、トランプ大統領がこうした政策を長期にわたってとることは、考えにくいのではないかと思います。