川の流れに例えられるナフサ

業界では、ナフサから作られる石油化学製品の多様さを、川の流れにたとえてこう言う。

「LOGISTICS TODAY」赤澤裕介 編集長
「ナフサというのは、原油を蒸留して作る。このナフサを頂点に、『川上』→『川中』→『川下』、幅広い製品の広がりがある」

ナフサを高温で分解すると、エチレンやトルエンなどの基礎化学品が生まれる。これが「川上」と呼ばれる。

次の「川中」は、基礎化学品を加工して生み出される製品。プラスチックやゴム、繊維などの製品の原料になる物質だ。

中東からのナフサの輸入がストップする中、「川上」の部分に影響が出はじめている。ナフサを分解するプラントが、ナフサ不足などを理由に減産しているのだ。

番組が大手石油化学メーカーを取材したところ、修理中をのぞく国内10基のプラントのうち、少なくとも6基で減産や稼働調整していることがわかった。

政府はこう強調する。

赤沢亮正 経済産業大臣
「ナフサについては、川中製品の在庫活用、国内外での精製と合わせて、少なくとも化学品全体の国内需要4か月分を確保できており、原油や石油製品全体のみならず、化学品としても日本全体として必要となる量は確保できている」

ホルムズ海峡封鎖後、政府は、中東から入らなくなったナフサの分については、中東以外からの輸入を倍増させ、さらに川中製品の在庫を活用することで賄っていくとしている。在庫は約2か月分あるという。

今後、川中製品の輸入をすすめることで、在庫を取り崩す量は減り、川中製品の在庫は半年以上に伸びるとの見通しを示している。