「タイパ」は関係ない!ショート動画全盛の中、よく見られる「長い動画」とは?

ー放送局がアップする動画について、感じることは?

はい、様々なジャンルのニュース動画がいま配信されていますね。YouTubeの特徴として、意外とみなさんネット上では「短い動画」を好んで見られるというふうに思われがちかも知れないのですが、「非常に長い動画」...例えば10分を超えるような動画でも、すごく内容が充実していて、何かのトピックに関して深掘りをしているような特集とか。

それからあとは「ニュースドキュメンタリー」ですね、こういったものが非常によく見られる傾向にあるのが特徴かな、と思います。

10分近い動画も結構見られています(当社比)

ネット時代だからこそ...地方発の動画を観られる「喜び」

ー大変手前味噌で恐縮ですが、「地方のテレビ局がこれだけのコンテンツを持っているんだ」と感じることはありますか?

はい。例えば私はいま東京で暮らしていますが、「他の地域の放送局の映像」を見る機会はこれまでなかなかなかった訳ですね。(【写真を見る】>>>香川県で満開のサクラと2両編成の高松琴平電気鉄道...春ですね)

4月現在は岡山・香川の「サクラだより」動画をほぼ毎日更新中です

YouTubeの場合ですと、いま興味を持っている「お勧めの動画」が出てきます。そういった中で、他の地域の地方局のコンテンツがお勧めとして出てきたときに、「こういったものがあるんだ」という発見は、私自身もやはりすごくありますね。

巨人・浅野翔吾選手(高松商)をドラフト前から追っかけたり...
人魚のミイラ研究に1年密着していたり 地方局ならでは?

なので、今まで知らなかったことを本当にたくさん知る機会がありますし、これは一般の視聴者の方々もそういうふうに感じられるのではないかと思います。

テレビ局の動画の売りって何?「制作力と信頼関係」

ーテレビ局が作る動画とYouTuberの方たちが作る動画とは、全く違うフォーマットだと思います。我々が「取材・編集して仕上げる」スタイルは、我々としては売りの一つなのかな?と思いますが、そのあたりの「コンテンツ制作力」で感じることはありますか?

「撮影している人を撮影する」珍しい画像 仕事できそう風

やはり、今までいろんな経験をされて、本当に「プロフェッショナルなアプローチで映像制作をされている」、その素晴らしさは本当に感じています。(なんかスミマセン、有難うございます...心の声)

それから、今までの取材対象の方々との信頼関係というところで、通常だったら「一般の方では絶対撮影で入ることができない場所」や、「許可が下りないようなところ」も、テレビ局であれば撮影できたりする、ここは本当に大きな強みなんじゃないかなと思います。

また結構いろいろな動画がある中で、例えば鉄道のような「趣味性の高い動画」などは非常に人気で、これもテレビ局にしか入れない現場もあったりするので、ファンの方には非常に喜ばれる内容だと思います。(【写真を見る】>>>メディアのみ撮影可能の、趣味性の余りにも高すぎる画像を掲載)

「新型車両227系公開!近畿車両本社に潜入」より 放送すらしていない趣味性の高すぎる動画