では、どんな動画がバズるの?YouTubeの「中の人」に聞いてきました

ならば、どんな動画がネットユーザーによく見てもらえるのか。若い世代を中心にテレビの視聴者が年々減り続けていく一方で(悲しい)、どうすればより多くの人たちに私たち地方局のニュースを観てもらえるのか。さらには「YouTubeに地方のニュース動画をアップする意義は何なのか」...YouTubeの担当者の方に取材を申し込んだところ、快くインタビューに応じで下さることになりました。

YouTubeを運営しているのは、アメリカに本社を置くグーグル。日本では「グーグル合同会社」がオフィスを渋谷駅の東に構えています(【写真を見る】>>>Google社の素敵なオフィスの外観とエントランスを掲載)。
インタビューに答えて下さったのは、YouTubeヘッドオブメディアパートナーシップの永原錬太郎さんです。

【永原錬太郎さん プロフィール】2014年3月にグーグル入社後「YouTubeコンテンツパートナーシップチーム」に所属。テレビ・アニメ・スポーツのパートナーシップ業務を担当。YouTube Japanにおいて、ニュースメディアと個人ジャーナリストの「ニュース動画コンテンツ

まずは、星の数ほど動画がアップされている “YouTube”における「ニュース動画の立ち位置」について伺いました。
YouTube上に「ニュース動画が増えてきた」その理由は?
ーいま、YouTubeにおける「ニュース動画」の比率はどれくらいですか?
(永原錬太郎さん)そうですね、数字で表すことは出来ないのですが、ニュースのコンテンツは非常に増えてきていることは確かです。

ーYouTubeに「ニュース動画」が増えてきた背景は?
実際のところ、2020年の新型コロナウイルス第一波の頃が一つの契機だったと思います。あの頃は非常に世の中の皆さんが「コロナの情報」を求めていらっしゃって、私たちもYouTubeのトップ画面のところに「コロナのニュース」を取り扱ったコーナーを1つ開設し、そこに報道機関のニュースの動画が集められたというところがありました。

そこで積極的にご紹介をして、YouTubeのトップはトラフィックが多いので、そこでしっかりと動画を見つけて、そこで認知がまた広がって、一気に視聴が大きくなったというところがあります。
YouTubeは「信頼できる情報ソース」を求めていた

ー「ニュース動画の必要性をYouTubeサイドも感じた」ということでしょうか?
はい、そこは元々「タイミングが合致した」というのもありました。元々私たちの間では「YouTubeというプラットフォームを今後どうしていこうか」という話がちょうどそのころ盛んに行われていて、「これから責任を持って、責任のある成長を遂げていこう」と、「レスポンシブル」という言葉を掲げてやっていたんですね。

その中の一つとして「信頼できる情報ソースとしてのニュースはどうか」と。こういったものを、より見つけて頂きやすくする試みをやろうとしていたタイミングでした。そこにぴったりニュース動画がはまって、実施させて頂いたということがあります。
「情報」や「知識」...そういったものを求めてこられる方々に、コロナの情報や健康に関する情報を見つけやすくするために、取り組みをさせて頂きました。