“二転三転”するトランプ氏の発言 高市総理はどのように日米首脳会談に臨むのか
藤森祥平キャスター:
連日お伝えしているトランプ大統領の発言。中東地域に向けた各国からの艦船派遣について14日には、“期待を表明”していましたが、17日には、“もはや必要ない”と変わっています。
こうしたトランプ氏の発言がまた変わるのではないかなどと勘ぐる動きもある中で、どのような首脳会談になると注目していますか。

ワシントンDC支局長 涌井文晶 記者:
首脳会談の冒頭は、メディアに公開で行われるのではないかということで、今調整されています。一般的に首脳会談の冒頭撮影は、両首脳が短い発言をしたところで終わりということになるわけですが、トランプ大統領はそうではありません。
カメラがずっと残り、トランプ大統領が報道陣に「何か質問があるか」と聞き、時には何十分もトランプ大統領と報道陣のやり取り、さらには外国の首脳もやり取りをするということがあります。そのため、事実上、首脳会談が全てカメラの前で行われているというケースも少なくありません。
高市総理は、そういう環境で首脳会談に臨むということになります。そうなると、報道陣の質問やトランプ大統領がその場でどういう発言をするか、その場の流れで決まっていきます。
事務スタッフがいかに事前に準備を積み重ねても、その場のやり取りということになってしまうので、高市総理ご本人の対応能力や、その場での瞬発力が問われることになると見ています。

またトランプ大統領は、3月18日午後8時20分頃、「イランという“テロ国家”の残党を一掃し海峡を利用する国々に責任を取らせたら何が起きるのか。消極的な同盟国も一気に動き出すだろう」というSNS投稿をしましたが、ホワイトハウスのレビット報道官も「NATO各加盟国は貢献すべきだとトランプ大統領は考えている」と説明していました。やはり本音としては協力して、艦船を出してほしいということのようです。
小川彩佳キャスター:
どのような要求が首脳会談で出てくるのか、戦々恐々というところがあるとは思いますが、トランプ大統領の発言がコロコロ変わっているのは、果たして場当たり的なのか、予測不能を演出するような動きもあるのか、トランプ大統領の言葉の変遷をどのように見ていますか。
ワシントンDC支局長 涌井文晶 記者:
トランプ大統領は、ビジネスマン時代に交渉の技術に関する本を出しているぐらい、相手を振り回す交渉術には自信があるのだと思います。発言を変えることで、相手を揺さぶって自分に有利な条件を引き出そうという意図は、一定にあると思っています。
ただ、トランプ大統領の交渉術というのは、実は非常に短期的な視点で有利かどうかを考えているところがあり、長期的な戦略があるかと言われるとあまりそうは感じません。

例えば、この間もNATOに非常に厳しい攻撃をしています。また日本や韓国など同盟国の名前を挙げ、艦船の問題で「積極的でない」と非常に厳しく攻撃しているわけですが、これは各国の国民から見たら国民感情は悪化しますよね。
これは長期的に見たときに、アメリカの同盟国との関係を損なうと見られていますので、長期戦略があるかと言われるとあまりそうではないという感じもします。
アメリカメディアの中からも、関税をかけたり、ある種の脅しのような交渉で、コロコロ発言を変えることによって同盟国を振り回してきたので、今ホルムズ海峡で困っているから助けてくれと言ったって、すぐに来てくれないというのは当たり前じゃないかというような突き放した論調も見られます。














