長野県南相木(みなみあいき)村で養殖されているというある魚の話題です。

串焼きや。おでんに。しゃぶしゃぶまで!
地元の住民などに振る舞われたのはある魚の料理。


(レポート)「プリっとした食感と弾力のある歯ごたえ、実はこの魚・・・」

生けすには、黒い魚の影、その正体は!?


生けすを泳ぐ黒い影。
その正体は。古代魚、チョウザメです。

名前にサメとつきますがサメではなく淡水魚で、卵のキャビアは世界三大珍味の一つとして知られる高級食材です。
養殖されている場所は南佐久地域の山あいに位置する、人口1000人余りの南相木村。
手がけているのは、地元の漁業関係者、ではなく、意外な人たちでした。


(江頭琢取締役)「(ご職業は?)IT関連の仕事で普段はソフトウェア開発を行っています、会社のミッションが一番大きくて日本を活性化させたい」

小海町に支社を持つ東京のIT企業、「Vitalize(バイタライズ)」では、本業に加え、地方創生を目指し、地域の特性を生かした事業に取り組んでいます。

かつてイワナの養殖で使われていた南相木村の生けすを借りて2022年7月からチョウザメの養殖を開始。

チョウザメは、ロシアなどの寒い地域に生息していますが、この場所も環境が整っているといいます。

「湧水を使っているおかげで冬でも夏でも基本的に一定の水温、大体10度なので、通年かけ流しの水で養殖できるというのは大自然の恵みを利用させていただいてる」

稚魚およそ100匹、成魚10匹の養殖をはじめてからおよそ半年。
その成果を地元の人たちに知ってもらおうと、お披露目会が開かれました。
目玉はチョウザメの解体ショー!
千曲市の出張料理人・小林賢一さんが、3枚におろしていきます。
さばいたチョウザメはしゃぶしゃぶや串焼きに。
6種類の料理を用意しました。
卵のキャビアに注目されがちですが、チョウザメの身も食材としての可能性を秘めているそうです。

高たんぱくでヘルシー。
コラーゲンも豊富で、美容にも良いとされています。