結婚破談で兄を恨んだことも 弟の覚悟
奥本さん夫妻の次男、隆嗣さんも20歳の時に死刑囚の家族となり、人生が一変した。インターネット上には兄だけでなく隆嗣さんの写真まで掲載され「自分の人生はどうなってしまうのか」と悲嘆にくれた。
結婚の話が進んでも死刑囚の家族であることを理由に2度も破談になり、現在も独身だ。職場の先輩からは「殺人鬼の弟」と非難されたこともある。兄を恨んだことは一度や二度ではない。だが、地元の人たちに家族が生かされていると感じ、恩返しのためにも「兄の十字架を背負う」と覚悟を決めた。
「兄が殺人鬼と呼ばれようとも、僕にとってはたった一人の兄なんです。事件から逃げるのではなくしっかりと向き合う。それが僕の償いのかたちだと思っています」

















