「うちは全員無事でごめんなさい」
『潮の匂いは友の死を連れてきた。冬の海に身を削がれながら、君は最後に何を思ったのだろう。』(「潮の匂いは。」より)
小中と一緒に過ごした近所の友人とはつまらないことでケンカをしたまま。避難所で手に取った新聞の死亡欄にその子の名前を見つけました。
当時、高校の文芸部の顧問にこぼした言葉があります。
<片平侑佳さん>
「『うちは全員無事でごめんなさい』って言いました。(自分の)家族が無事で良かったなと思うけど、いいのかなって。自分が被災者という顔をして暮らしててよかったのかなってやっぱり思います」
15年抱えてきたうしろめたさのような感情。














